雨やどり


管理人室 -- 自由研究 -- 読んだ本 -- 2023
はじめて読んだなかでよかった本に★(1~3つ)をつけています

12月 / 11月 / 10月 / 9月 / 8月 / 7月 /
6月 / 5月 / 4月 / 3月 / 2月 / 1月

12月

伊坂幸太郎 文/マヌエーレ・フィオール 絵『クリスマスを探偵と』(2017/10)
絵本のような短編小説。図書館本。普通の生活にも神秘的なクリスマスはある。ひとつまみの幸福が、隠し味のようにこの世界をつくりあげている気がした。
ジョナ・ウィンター 文/シャネット・ウィンター 絵『ちいさいフクロウとクリスマスツリー ほんとうにあったおはなし』(2022/10)福本友美子 訳
絵本。図書館本。フクロウの目がかわいい。こういうものにみな共感する。
三浦晃子『小さなもみの木の物語』(2010/12)
絵本。図書館本。自然なうつくしさのある絵。
ターシャ・テューダー『人形たちのクリスマス』(2001/12)ないとうりえこ 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。「クリスマスは一年の中でも、いちばんのまほうのとき」、この本が確かにそうだと思わせてくれる。
宮下奈都『静かな雨』(2016/12)
小説。図書館本。ふたりの関係がこのふたりだけのもので、それが何かに当てはまっているわけでも、ものすごく特別なわけでもない。
吉田誠治『ものがたりの家 ー吉田誠治 美術設定集ー』(2020/07)
図書館本。いろいろな国や時代の、ものがたりに出てきそうな家ばかり。眺めているだけで楽しい。もっとごちゃごちゃとした部屋があってもいいと思うけど。
柏葉幸子『人魚姫の町』(2023/10)
児童書。図書館本。「コロナ」「東日本大震災」と、現実的な話かと思ったら、めちゃくちゃファンタジーだった。おもしろかった。宏太も、もしかしたら海から帰ってきた人なのかもしれないと思った。
ターシャ・テューダー 絵/クレメント・ムア 詩『クリスマスのまえのばん』(1980/11)中村妙子 訳
絵本。しんと静かな夜と、そこにサンタクロースのトナカイを呼ぶ声が響き渡る様子が、ぴったり絵と重なって思い浮かぶ。
フェイス・ジェイクス『ティリーのクリスマス』(1995/12)小林いづみ 訳★★★
絵本。人形のティリーが、今度は外の世界に出る。ちゃんとリアリティがあって、相変わらず肝の座ったティリーがかっこいい。
ロバート・バリー『おおきいツリー ちいさいツリー』(2000/10)光吉夏弥 訳
絵本。ちゃんとみんながしあわせになる、クリスマスの本。
征矢清『やまぐにほいくえん』(1977/09)
児童書。図書館本。ものすごく身近に感じた。その理由はあとがきを読んではっきりした。まず、作者が長野県出身であること。そして、上田の保育園で働く方の記録や話と、それによって蘇った作者自身の幼い日々が作品になっているから。

11月

アーノルド・ローベル『おはなし ばんざい』(1977/11)三木卓 訳
児童書。図書館本。本を読むねずみがかわいい。しっぽ。
シャーロット・ゾロトウ 文/ルース・ロビンス 絵『しあわせなモミの木』(1991/11)みらいなな 訳
児童書。図書館本。こういうおじいさんがいい人だって、子どもの私たちはみんな分かっているよね。
ダイアナ・ヘンドリー 文/ジョン・ロレンス 絵『クリスマスのおきゃくさま』(1994/10)ふじいみきこ 訳
絵本。図書館本。どんどん増えていくおきゃくさまとともに、しあわせも増えていく。みんながなんとかおさまって寝ているページがいい。
アンドレア・ディノト 文/アーノルド・ローベル 絵『星どろぼう』(1978/05)やぎたよしこ 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。最初から最後までおもしろかった。物語の展開もよかったし、どの場面も人々の感じがいい。星の絵も宝物みたい。星、わたしもさわってみたいなぁ。
パット=ハッチンス『ぎんいろのクリスマスツリー』(1975/11)わたなべしげお 訳
絵本。図書館本。くりかえしが期待を高めていく。迷いなくハッピーエンド。
メアリー・チャルマーズ『エリーちゃんのクリスマス』(2009/10)おびかゆうこ 訳
絵本。図書館本。クリスマスの飾りってなんでこんなにわくわくするんだろう。
庄野ナホコ『ちいさなゾウ』(2023/10)
絵本。図書館本。ひっそりとクリスマスの物語。
山末やすえ『魔女からのプレゼント』(1991/04)
児童書。図書館本。魔女がちゃんと魔女だった! またどこかで会うかもと思える、大げさでないお別れがよかった。
三國万里子『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』(2022/09)
エッセイ。図書館本。話相手のいる日記と言う感じ。面白い話を聞いている気分になる。
イソベル・ハリス 文/アンドレ・フランソワ 絵『ブラウンぼうやのとびきりさいこうのひ』(2019/12)ふしみみさを 訳
絵本。図書館本。ブラウンぼうやがちゃんと“ぼうや”って感じでかわいい。すばらしい思い出があることが、どれほど心強いことか。
マンディ・サトクリフ『ベルとブゥ おいしい いちにち』(2014/02)ひがしかずこ 訳
絵本。図書館本。小さい人たちは、ちょっとおねえさんの気分で読むのかな。
高楼方子『十一月の扉』(1999/09)★★★
児童書。図書館本。家の本棚にも追加。「十一月荘」が、憧れの場所のひとつになった。 →日記
テリー・ファン、エリック・ファン『海とそらがであうばしょ』(2020/11)増子久美 訳
絵本。うっとりするような世界に、ちゃんと入り込める。ほんのしまにある本がいい。だけど……、夢じゃないって思えるかなぁ。
フェイス・ジェイクス『ティリーのねがい』(1995/12)小林いづみ 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。ドールハウスを抜け出す、冒険物語。すべてが好き。何より、ティリーがたくましくて大好き。ティリーのつぶやきに味がある訳もいい。
いせひでこ『ピアノ』(2023/10)★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。絵がとってもすてき。ピアノの音みたいな絵。おじいさんはさいごに何を弾いたのかしら。
山下洋輔 文/柚木沙弥郎 絵『つきよのおんがくかい』(1999/02)
絵本。図書館本。擬音が独特で楽しい。ピアノ「カリコレ カリコレ」って音する? 意味のあるシーンではないけれど、クマが当然のようにピアノをかついできたのもなんかよかった。
谷川俊太郎 文/あべ弘士 絵『えほん なぞなぞうた』(2020/05)
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。「Q.ソファのしたになにかがおちてる ひろってごらん いいおとがする」
神沢利子 文/あべ弘士 絵『くじらのあかちゃん おおきくなあれ』(2006/09)
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。くじらのあかちゃんが「うふん」とわらう。こういうシーンが、すてきで好きだなぁと思う。
ジーン・ジオン 文/マーガレット・ブロイ・グレアム 絵『ほら 何もかも おちてくる』(2017/04)まさきるりこ 訳
絵本。図書館本。物語というより詩の絵本。とてもとても穏やかな気持ちになる。

10月

コマツシンヤ『午后のあくび(3)』(2023/06)
漫画。シリーズ最終巻。あわこさんの生活はわたしたちの夢そのものよね。

9月

ウィリアム・スタイグ『ドミニック』(1977/05)金子メロン 訳★★★
児童書。とてもおもしろかった。アナグマ・バジャーさんとのエピソードが印象的。そして、スタイグの描く、第15章の最後のようなシーンが大大大好き。
《以下ネタバレ》バラ色の夕暮れの光の中で、ぬいぐるみをだいてドミニックはすわっていました。いつかきっと、しあわせになれるんだと思いました。

8月

M.B.ゴフスタイン『私とお隣さん』(2023/07)トンカチ 訳
絵本。新訳、新装版。彼女の描く生活は、シンプルで美しい。

7月

斎藤倫、うさまる 作/くらはしれい 絵『レミーさんのひきだし』(2020/11)
絵本。かわいい。絵がかわいい。空き瓶とかリボンとか、かわいくてとっておいちゃうよね。

6月

ロバート・マックロスキー『すばらしいとき』(1978/07)わたなべしげお 訳
絵本。海! 目の前にあるかのような絵と文章。さようなら。
ウィリアム・スタイグ『ぶたのめいかしゅ ローランド』(1975/10)せたていじ 訳
絵本。6ページ(友達とお茶)と7ページ(ほかのことは考えられない)、さいこうすぎる……。7ページのローランドの表情、絶妙にぴったりはまっている。
クリス・ネイラー・バレステロス『ひとりぼっちのもみの木』(2021/11)江國香織 訳
絵本。「クリスマスの まえのばん」で始まる。クリスマスのまえのばんって言葉、大好き。静けさと、光る飾り。心の宝物にしたい本だった。いつでもクリスマスを思い出せる。

5月

panpanya『模型の街』(2022/10)
漫画。「模型の街へ」で、大売り出しの旗を見つけたシーンが好き。その時にローポポー(家路!)が流れる。
アーサー・ランサム『長い冬休み』上、下(2011/07)神宮輝夫 訳★★★
児童書。ランサム・サーガ第4巻。新たな仲間、Dきょうだいの存在は物語をかなり面白くしてくれた! 飽きることなくずっと面白かった。最後に戻ってきたナンシイのなんてかっこいいこと!
児童文学雑誌「飛ぶ教室」71号(2022/10)
前号から2回にわたる全編・後編の特集。発売までの3か月をどう待つかってところがひとつの味わいだったのに、積んでいたせいで逃してしまった。まぁよし。
児童文学雑誌「飛ぶ教室」70号(2022/07)
若松英輔さんの連載「言葉のちから」の第3回目「ほんとうにうつくしいもの」、タイムリーに読んだ。近々日記に書くつもり。

4月

マイケル・モーパーゴ『ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン』(2016/10)おびかゆうこ 訳
児童書。図書館本。クリスマス、ファンタジー、ドラゴンという、わたしの好きな要素が詰まった本だった。
リンドグレーン 作/ヴィークランド 絵『ロッタちゃんとじてんしゃ』(1976/04)やまむろしずか 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。とても楽しい一冊だった。素直でみずみずしく、親しい感じがする。
みやこしあきこ『もりのおくの おちゃかいへ』(2010/11)
絵本。ちょっとふしぎなことが、特別に、でも当たり前のようにある。しんとした森と、にぎやかな行列、どちらもいい。
加古里子『海』(1969/07)
調べる本コーナーの絵本。図書館本。ページをめくるごとにどんどん深いところまでいく。ついには地球一周。絵もたくさんのものがちりばめられていてもっと眺めたくなり、家の本棚にも追加。
マイケル・モーパーゴ『図書館にいたユニコーン』(2017/11)おびかゆうこ 訳
児童書。図書館本。今の時代にとって必要な本という感じ。
モーリス・センダック『ケニーのまど』(1975/12)じんぐうてるお 訳★★
絵本。図書館本。一度読んだあと、理解しようとして読んではダメな本だと気づき、もう一度読んだら近しい気持ちになった。幻想的な世界、それが必ず日常であることは、子どもの頃みんな知っていたよね。以下あとがきより「愛情を根元にすえて、空想、ふしぎへのあこがれ、おどろきなど、こまかくゆれうごく子どもの心を詩的にとらえた作品」
マイケル・ローゼン 作/クェンティン・ブレイク 絵『悲しい本』(2004/12)谷川俊太郎 訳
絵本。図書館本。とても正直な本。最後のロウソクのページの絵が圧巻。
ロバート・マックロスキー『海べのあさ』(1978/07)石井桃子 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。わたしの憧れそのものだった。海に対しても、主人公の女の子サリーに対しても。白黒の絵でも、海の色、潮の匂いを感じる。登場人物の目の表情がとてもいい。
クェンティン・ブレイク『帆かけ舟、空を行く』(2007/09)柳瀬直紀 訳
絵本。図書館本。子どもたちが抱えるいろいろな問題という押しつけがましくなりそうな内容だが、きちんと子どもたちが主役で、小さい読者は自分のことのようにいろいろ考えてみるのではないかしら。
あまんきみこ 作/やまわきゆりこ 絵『ひみつのひきだしあけた?』(1996/02)
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。宝物箱のようなひきだしがキラキラして見える。そのひきだしが魔法のようにするすると出てくるのは、とてもわくわくした。
柏原佳世子『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』(2018/07)
絵本。図書館本。絵の細かいところが面白くて、じっくり見た。本棚の本が気になった。この本もあった!
ウォルター・デ・ラ・メア 詩/カロリーナ・ラベイ 絵『ホワイトクリスマス「雪」』(2015/11)海後礼子 訳
絵本。図書館本。春なのに、表紙の美しさに惹かれて借りてしまった。詩も絵も、本当は音がある世界を無音にして眺めているような静けさがあり、心がしんとした。

3月

山田美津子『ちいさいひなた』(2022/10)
絵本。とにかくかわいい。シンプルさが自然。おなかがあたたかくなる。
ひのまどか『ハイドン 使い捨て作品と芸術作品』(1996/11)
児童書。物語として書かれている。かなりよく調べられていて、その時代を実感しやすく、しかもおもしろい。好きなシリーズ。ハイドンを弾くのに、かなりの助けになった。

2月

彦坂有紀、もりもといずみ『ケーキ やけました』(2015/10)
絵本。とにかくおいしそう。
かんのゆきこ『だいすき ほっとけーき』(2015/04)
絵本。たまごをわる・シャカシャカ・まぜる・ふくらむの4つの要素が入っている短くてシンプルな絵本を探していて、まさに。

1月

額賀澪『ラベンダーとソプラノ』(2022/09)
児童書。図書館本。ありがちな感じかなと思っていたら違った。なにが正しいかということよりも、人と出会って考える姿がちゃんと描かれていたから、勇気をもらえた。Bar HAJIME、行ってみたい。
マーガレット・マーヒー『足音がやってくる』(2013/02)青木由紀子 訳★★★
児童書。図書館本。家の本棚にも追加。単行本は1989年に出版されている。魔法の力がすごすぎて恐ろしかった。畏れ、と言うほうがいいか。そして、だれが魔法使いだったのか明らかになった後、「世界をまわす」の章がすごすぎた。
《以下ネタバレ》 「何をするの?」「世界を変えるのよ(中略)何らかの方法で世界をよくするの。」「どんなふうに? どんな方法でさ?」「わからないわ……よくするの……変えるのよ。」


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