5月
阪田寛夫 詩／和田誠 絵『びりのきもち』（1988/09）
絵本。図書館本。「おなかのへるうた」「サッちゃん」「夕日がせなかをおしてくる」などむかしよく歌った歌の詩も収録されていた。「夕日が…」いいなぁ。
山下明生 文／町田尚子 絵『だれのものでもない岩鼻の灯台』（2015/12）
絵本。図書館本。ホタルイカのページの絵が美しかった。
キャサリン・ホラバード 文／ヘレン・クレイグ 絵『アレックスとまほうのふね』（2019/05）こだまともこ 訳
絵本。図書館本。海への憧れを満たしてくれる。絵がやさしく広々としていて好き。
ジョージ・マクドナルド『金の鍵』（2020/11）脇明子 訳★★★
児童書。図書館本。家の本棚にも追加。1867年に書かれた物語に、モーリス・センダックが挿絵をつけた版。神秘的で美しく、善い。解説に書かれているように「想像上の善は、退屈」であることが多いが、この物語には当てはまらない。
4月
トミー・ウンゲラー『アデレード そらとぶカンガルーのおはなし』（2010/09）池内紀 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。アデレードの表情にキュン。わるい心のない物語だった。好き。
エドアルド・ペチシカ 文／ヘレナ・ズマトリーコバー 絵『りんごのき』（1972/03）うちだりさこ 訳
絵本。図書館本。とても心地よいシンプルさ。自然も子どもの犬もそのままの姿をしていた。
マーガレット・ワイズ・ブラウン 作／バーバラ・クーニー 絵『どこへいってた？』（1996/05）うちだりさこ 訳
絵本。図書館本。想像のための余白がある本。
ルース・クラウス 文／モーリス・センダック 絵『ちょうちょのためにドアをあけよう』（2018/05）木坂涼 訳★★★
絵本。図書館本。家の本棚にも追加。なんて！かわいい！！ ものがたりのいちばんいいおわりかたは…
市川里美『春のうたがきこえる』（1978/03）
絵本。春が来たと気づく瞬間は、いちばんうれしい。
鎌田東二『超訳 古事記』（2009/11）
借りた本。おもしろかった。海幸彦（兄）は何も悪いことしていないのにひどい仕打ちを受けてかわいそうだけど、山幸彦（弟・一人称ぼく）がかわいいから許す。
吉田兼好／佐藤春夫 訳『現代語訳 徒然草』（2004/04）★
好きな段。32・68・184。
3月
塩田武士『氷の仮面』（2014/11）
小説。借りた本。主人公は、違和感に気づいたことが一番すごいと思う。本当の自分なんて、死ぬまでにわかるのかもわからない。
村埼羯諦『△が降る街』（2022/02）
短編小説集。借りた本。きっと違和感は持っているのだろうとは思う。その先に何かあったら物語を好きになっていたかもしれない。
村埼羯諦『余命3000文字』（2020/12）
短編小説集。借りた本。少し変わった世界観を、作者は自分の中に持っているのか、はたまた空想なのか。
2月
ヘレン・ダンモア 作／レベッカ・コッブ 絵『ふたりだけのとっておきのいちにち』（2013/03）三辺律子 訳★
絵本。潮の香りがする本。ふたりの夏はわくわくするもので、さらにそれ以上の冒険が待っていたことが楽しかった。
ルーマー・ゴッデン『帰ってきた船乗り人形』（2007/04）★★★
児童書。おもしろかった！ 人形たちがいきいきと本当らしく、人間たちと対等に仲良し。人間たちもみなよかった。特にシャーンには親しい気持ちを感じる。
四方田犬彦『かわいい論』（2006/01）
新書。前半は面白く読んだ。後半はあまり深まらなかった。
panpanya『商店街のあゆみ』（2023/12）
漫画。この世界観がやっぱり好き。表題作はそのままの意味で、商店街がほんとに歩いた。「うるう町」もよかった。
1月
アンニ・スヴァン『夏のサンタクロース―フィンランドのお話集』（2023/10）古市真由美 訳★★
児童書。フィンランドの空気感がとてもよかった。自然は大きく、それゆえに生まれるファンタジーがある。なにより物語がとても面白かった。登場する人々の心に勇気をもらった。
重松清『再会』（2009/10）
6篇の小説。図書館本。さくさく読んだ。さくさく。
吉田篤弘『ソラシド』（2015/01）
小説。図書館本。本の中には時間があった。ただ流れていくだけの時間ではなく、愛すべき時間。ゆっくり、それらが今と繋がってくる。
中村さやか『彼女の傍点2』（2012/11）
自費出版本。近くの本屋で出会った。短い文章（1行が多い）が並ぶ。自分にしかない見え方をきっとわかっていらして、それでいて読み手もわかるのがすごいと思う。
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