雨やどり


管理人室 -- 日記 -- 2024/05
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2024/05/15 味方
2024/05/14 歌と前髪
2024/05/07 私信
2024/05/06 残りの連休
2024/05/03 松本歩き①

2024/05/15 味方

25時過ぎ。岡田淳さんの新刊『机の下のウサキチ』を読んだ。おもしろすぎて一気に読んじゃった。あまりにすてきでドキドキして眠れないから、取り急ぎ日記に書きつける。感想文も近いうちに書く。岡田淳さんの世界は、いつまでもわたしの味方になってくれる。楽しい日の帰り道 すばらしい物語のおわり。そこに寂しさはなく、ただただ心強い気持ちになる。これからひとりで歩いていくことが楽しみでたまらなくなる。

2024/05/14 歌と前髪

連休おわりくらいからずっとなんとなく体調が悪い。あんまり気持ち悪い時は薬を飲みつつだましだまし生活しているが…。ようやく少し良くなってきた気がする。それとも具合が悪いのに慣れただけか。目が回るから図書館の本も読み切れずに返却日が来てしまった。返してきた。今度またかりよう。
歌いたい気分なのに何の歌も思い浮かばない。切った前髪の長さがあまりにちょうどよくてこのまま死にたくなった。どれもこれもただの気分で、実際は歌っているし死なない。歌を思い出せばこの気分は忘れてしまう。前髪が伸びればほどよく幸福が薄れる。生活は続く。

2024/05/07 私信

最愛の人のおたんじょうび。Alles Gute! わたしにもそろそろあなたの師匠の曲が弾けるだろうか。

2024/05/06 残りの連休

 急にいろいろの疲れが出て、残りの連休はゆっくり過ごした。
 4日。昼過ぎにコーヒーを飲んだらふらふらした。前日に飲みすぎた影響がある。外は夏のような気候。ノラネコ百貨店という紙モノの雑貨屋さんに行ってみた。メモとか付箋とかハガキとか、むかしからわたしたちの心をときめかせていたものがひっそりと並んでいる。奥にグランドピアノあり。カバーにはスタインウェイと書かれていたと思う(遠目だからたぶん)。ピアノ自体もそうかしら。ふつうそうよね。すごい。ふらふら帰ってしばらく休んでからピアノを練習した。
 5日。7時50分頃の電車で富士見へ。父曰く「駅前にいつもチンドン屋がいる」。さすがにいなかったけど、いてもおかしくない雰囲気だった。電車で来たのは初めて。駅からすぐのところに朝喫茶ちっとというお店がある。前から気になっていて初めて行った。具だくさん味噌汁がとてもおいしかった。わざとらしくない場所だった。電車の時間までぐるっと散歩して、9時過ぎの電車で帰る。残りの午前中はだらだらして、兄が来ているのでお昼を一緒に食べに出る。湖沿いはどこも混んでいて、カナディアンロッキーが一番すいていたのでそこにする。久しぶりに来た。内装がいいのよね。兄がビールを頼んだら、小さいお皿に乗った小袋の柿ピーがついてきた。かわいい。この日、コーヒーはやめておく。帰ってちょっと休んでからしばらくピアノを練習して、岡谷に楽譜を買いに出かけた。下諏訪を回って帰ることにする。夕やけこやけに行ってみた。古本(絵本)とあそび屋さん。前にほかの店でショップカードを見てずっと気になっていたところ。行かないままになっていたら東京の友達に先を越されてしまった。わたしが行ったときちょうど子どもがだるま落としをしていた。いろんな展示をしていてカオスだった。だけど不思議と心地よいまとまりもあっておもしろかった。
 6日。アラームをかけず寝坊して起きる。前髪と爪を切った。着替えて、日焼け止めと眉。お昼を食べて、長い昼寝をした。夢を見た。起きて、3日の日記を書いて、夜ご飯。お風呂に入って、22時前には布団に入って寝た。寝すぎ。

2024/05/03 松本歩き①

 14時半の電車で松本に行く。途中待ち合わせがあったり遅れたりして、15時半前に着いた。てくてく歩く。思ったより人がいない。とは言え、珈琲美学アベは外まで並んでいたし、お城のほうは賑わっている感じだった。あぜ道を通りかかるが、その日は16時までとなっていて、ちょっと慌ただしいなと思って通りすぎる。
 もう少し先まで歩く。カウンターの中に、ニャア!がいる喫茶店でコーヒーを飲む。幸福な時間をぷかぷかとくゆらす。ザ・松本な場所。人も佇まいも匂いも。喫茶骨董
 cooffee西村の横をどうしようかなと考えながら歩く。コーヒーの飲みすぎはよくないかなと思って、通りすぎる。大きい道を渡って、エーデルワイスに入る。ケーキとコーヒー(けっきょく飲む)。変わらずいい。ママさんといろいろお話して、「お肌がきれいね」と言われて店を出た。
 これ以上のコーヒーは飲まないと胸に誓いつつ、伊勢町通りに向かって北へ歩く。その途中に初めて気づいた看板があった。ラ・セーヌ。気になる。「営業中」と書いてあったので、階段をのぼってみる。一番奥の扉が開いていて、フランス人形のような雰囲気のママさんがカウンターでみかんを食べていた。こんにちは~と小さい声で言って入ると歓迎してくれたので良かった。さっきのみかんをまるっとひとついただいた。よかったらどうぞ、と。鹿児島のお友達からさっき送られてきたばかりとのこと。「まだアイスはやってないの。ホットでいいですか?」と聞かれ、誓いは忘れてコーヒーをいただく。生クリームがパックごと置かれたのがおもしろすぎた。いつもは使わないけど、せっかくなので入れる。ぽつぽつお話して店を出る。
 コーヒー3杯はさすがに多かった。ふらふらと、それでもいい気分でお城方面に歩く。だいすきな女鳥羽川沿いを歩いた。ちょうど夕陽がきれいな時間だった。縄手通りの果てに柿の木というお店があり、開いていたら訪ねようと思って行ってみるが「しばらく休業します」の貼り紙。しばらくがどのくらいか分からないものの、そんなに長くなさそうな雰囲気の字面だったので、遠すぎないうちにまた来てみよう。窓からオレンジ色のバラが見えるのは、もう少し先の季節だろうか。おじいさんしかいない。たまにすごいおじいさんがいる。
 上土通りを北上。下町会館ティールームいいてんき、事前に木の絵文字のリスト(気になる…木になる…)に入れてあった。この日やっているかもわからなかったしやっていてもこの時間では終わりだろうと思うが、横を通ってみる。「また明日のご来店をお待ちしています」の看板。その向かいに喫茶レトロ。そこも営業時間外だった。さらに北へ進む。マップ上で甘未喫茶 塩川が気になったので通る。閉まっている。
 うら町はまた違う雰囲気がする。鯛萬小路がおもしろいかもしれない。さくっと通ってみただけなので、今度また来てみたい。今マップを見ながらこの日記を書いていたら、2本くらい西の通りに、books 電線の鳥という古本屋を見つけた。気になる。木の絵文字のリストに追加した。
 上土通りのあたりまで戻ってきて、横に少し入ったところにある古本喫茶 想雲堂に入るか迷ってしばし近くをうろつく。まだ時間もあるし入ってみるかと思って入ってみた。ふむ。持ってきた本を静かに読む。本を読むには電気がちょっと暗いなと思った。端っこの席に座ったのもあると思うけど。

 すっかり暗くなって、少し寒くなってきた。11ぴきのねこの上着(かわいい!)を羽織る。どこに行こうか迷って、縄手通りの果てよりもさらに少し先のカウンターだけの店に入る。松本に来たらぜったいに行ってほしい。よすぎた。この先、自分用メモ。誰も言えなかったアレンテジャーナ。先生(72)、小6の心残りを60年ぶりに果たす。国道20号の旅。いつか軍艦島。仲なか
 神戸のバーでおすすめしていただいた、メインバーコートへ。連休だし混んでそうと思ったらやっぱり混んでいた。しばらくして少し落ち着いてきたところでマスターとも少し話す。オーセンティックバーが好きってわけではないんだけど、そういうところも一概にこうと決まっているわけではないんだと最近気づいて、時々行く。時間だ、と思う。人が時間をつくっている。積み重なった時間とはまた違うおもしろさがある。きっと普段いる場所とは切り離して、映画のひとコマのように時間をつくっているのだろうなと思う。そこでは私たちも役者でなければならない。みんながまじめにそういうことをしてるのはすごいなと思う。ごっこ遊びの延長なのか。
 走れば電車に乗れたが、コーヒー3杯で身体がしっかり脱水になっているところにお酒で、ちゃんと酔っていたので次(1時間後)の電車にする。コンビニで水を買って飲みつつ、もう一軒どこか~と思って歩く。駅近めのバーにする。少し奥にいた先客が話しかけてきたので適当にかわす。でもちょうど帰るところだったみたいでよかった。誰にでも気安く話しかけていいわけではない。時間がなく少ししかいられなかったが、マスターもいい感じの人だったのでまたゆっくり来たい。私よりマスターのほうが電車の時間を気にしていたみたいだった。落ち着いて店を出た。
 松本、思ったより近いし、また行きたい。②以降も乞うご期待。今度は珈琲の飲みすぎに気をつけよう。

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